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研究テーマ 島嶼学原論
所 属・氏 名 国際島嶼教育研究センター・長嶋俊介
島 嶼 名 鹿児島島嶼全域
キーワード 島嶼学方法論 地域個性 遠隔小離島 有利性の開発 多島域連続空間 
要  旨  鹿児島島嶼の研究上の優位性について論じた。温帯・亜熱帯連続域の研究メリットは、地球環境変動のセンサーゾーンとして存在する。またその連携性連携的経営により地域経営上の有利性転換にも工夫が可能である。また本土側もおおむね台地的半島からなる。島嶼と半島の連続空間性として鹿児島の地域性を学術的に捉えることから、地域個性がより明瞭になってくる。鹿児島をそのロケーションを全国列島中に位置づけ直すことで、学術的的貢献可能性と個性再認識の下での戦略的地域経営の方向性がとらえやすくなってくる。有人無人の遠隔小離島を含む鹿児島島嶼は、個別的でありつつも全体的文脈・理解で地理的連続性以上により連携的に捉えられてくる。亜熱帯と温帯、琉球とヤマト、黒潮文化圏、火山・珊瑚的島嶼形成、連続多島域的地域構造は、全国離島群の中でも特異でありつつも全体を代表してもいる。
 生態系ゾーン・歴史文化圏・島嶼性の個別性・個性を、列島的連続になかに詳しくとらえ直す研究蓄積は、ひとり鹿児島島嶼の研究蓄積にとどまらず、全国島嶼体系理解と研究成果発揚の試金石にもなりうる地域性がある。
文  献 ・長嶋俊介 「温帯・亜熱帯連続域の研究メリットと連携~鹿児島の島嶼・半島ロケーションと学術上のメリット~」 多島研だより№,46,pp.1-3,2004.2

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